【Instant Client】ダウンロード、インストールとODBCの設定

Oracle instant client1 Oracle Database

本投稿ではOracle Instant ClientのダウンロードからODBC設定までの手順を紹介します。

以下Oracleの公式ドキュメントを参考にOracle Instant Clientをインストールしていきます。

https://www.oracle.com/technetwork/jp/database/features/oci/odbc-ic-releasenotes-094306-ja.html

https://docs.oracle.com/cd/E82638_01/lnoci/instant-client.html#GUID-7D65474A-8790-4E81-B535-409010791C2F

構築環境情報

■接続先
Oracle Database 12c Release1
■Oracle Instant Clientインストール端末
Windows10
■ダウンロードパッケージ
instantclient-basic-windows.x64-12.2.0.1.0.zip
instantclient-odbc-windows.x64-12.2.0.1.0-2.zip

Oracle Instant Clientのダウンロード

Oracle Instant Client BasicおよびBasic Lightのインストール
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Instant Client ODBCを使用するには、Oracle Instant Client BasicまたはBasic Lightパッケージ(ロケールの要件によります)をインストールすることも必要です。お使いのオペレーティング・システム向けのパッケージをOTNからダウンロードし、ダウンロード・ページのインストール手順に従います。たとえば、WindowsではC:\instantclient_12_2に、Linuxおよびその他のプラットフォームでは/opt/oracle/instantclient_12_2にパッケージを解凍します。もしくは、yumを使用してRPMパッケージをLinuxにインストールします。

https://www.oracle.com/technetwork/jp/database/features/oci/odbc-ic-releasenotes-094306-ja.html

-以下ダウンロードページにアクセスする。

https://www.oracle.com/database/technologies/instant-client/downloads.html

– [Instant Client for Microsoft Windows (x64)]をクリックする。

-[instantclient-basic-windows.x64-12.2.0.1.0.zip]をクリックする。

-[instantclient-odbc-windows.x64-12.2.0.1.0-2.zip]をクリックする。

-ダウンロードしたファイルを以下ディレクトリに解凍する。

C:\instantclient_12_2

Oracle Instant Clientのインストール

Windowsの場合

上記で説明したように、Instant Client BasicまたはBasic Lightパッケージをインストールします。
Instant Client ODBCパッケージをダウンロードし、BasicまたはBasic Lightパッケージと同じディレクトリに解凍します。
Instant Clientディレクトリからodbc_install.exeを実行します。
Instant Clientが11g以前の場合、管理者権限でコマンド・プロンプトを起動します。
日本語サポートを利用してインストールするには、odbc_install.exe JAを実行します。

https://www.oracle.com/technetwork/jp/database/features/oci/odbc-ic-releasenotes-094306-ja.html

– コマンドプロンプトを起動し、以下コマンドを実行する。

>cd C:\instantclient_12_2
>odbc_install.exe JA

Oracle ODBC Driver is installed successfully.

-インストールを実施するとフォルダ内の「sqresus.dll」等 が消えてしまうのでinstantclient-odbc-windows.x64-12.2.0.1.0-2.zipを解凍しなおす。

環境変数設定(Path,TNS_NAMES)

ODBCアプリケーションの環境設定
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ODBCアプリケーションは、Oracle Instant Client ODBCドライバの共有ライブラリ・ファイル(次のセクションを参照)をロードして、Oracle Databaseに接続する必要があります。Linux/Unixでは、共有ライブラリのディレクトリ・パスは、環境変数LD_LIBRARY_PATH またはプラットフォームの該当変数で設定する必要があります。/etc/ld.so.confで設定することもできます。Windowsでは、環境変数 PATHで設定する必要があります。

https://www.oracle.com/technetwork/jp/database/features/oci/odbc-ic-releasenotes-094306-ja.html

3.オペレーティング・システム共有ライブラリ・パス環境変数を、手順1のディレクトリに設定します。たとえば、LinuxまたはUNIXでは、LD_LIBRARY_PATHをinstantclient_12_2ディレクトリに設定します。Windowsでは、PATHをinstantclient_12_2ディレクトリに設定します。
4.必要ならば、NLS_LANG環境変数を設定して、クライアント・アプリケーションとそのアプリケーションでオープンされたデータベース接続で使用される言語と地域、およびクライアントのキャラクタ・セット(クライアント・プログラムで入力または表示されるデータ用のキャラクタ・セット)を指定します。NLS_LANGは、UNIXプラットフォームでは環境変数として設定され、Windowsプラットフォームではレジストリで設定されます。NLS_LANG環境変数設定の詳細は、『Oracle Databaseグローバリゼーション・サポート・ガイド』を参照してください。
5.(オプション)。sqlnet.ora、tnsnames.oraまたはoraaccess.xmlを使用する場合、TNS_ADMIN環境変数を設定します。

https://docs.oracle.com/cd/E82638_01/lnoci/instant-client.html#GUID-7D65474A-8790-4E81-B535-409010791C2F

-[コントロール パネル]>[システムとセキュリティ]>[システム]>[システムの詳細設定]をクリックする

-[環境変数]をクリックする。

-「システム環境変数」の変数[Path]を選択した状態で[編集]をクリックする。

-[新規]をクリックする。

-以下を追記し、[OK]をクリックする。

C:\instantclient_12_2

-「システム環境変数」の[新規]をクリックする。

-以下を入力し、[OK]をクリックする。

環境名:TNS_ADMIN
変数値:C:\instantclient_12_2

-[OK]をクリックする。

-TNS_ADMINを指定したフォルダにtnsnames.ora をコピーする。(以下書式でファイルを作成しても問題ないです。)

ネット・サービス名 =
(DESCRIPTION =
(ADDRESS = (PROTOCOL = TCP)(HOST = ホスト名)(PORT = ポート番号))
(CONNECT_DATA =
(SERVER = DEDICATED)
(SERVICE_NAME = サービス名)
)
)

例.

PDB1 =
(DESCRIPTION =
(ADDRESS = (PROTOCOL = TCP)(HOST = orahost)(PORT = 1521))
(CONNECT_DATA =
(SERVER = DEDICATED)
(SERVICE_NAME = pdb1)
)
)

ODBCデータソースへの追加

-[スタート]>[Windows 管理ツール]>[ODBC データソース(64ビット)]をクリックする。

-[追加]をクリックする。

-[Oracle in instantclient_12_2]を選択し、[完了]をクリックする。

-以下値を設定し、[Test Connection]をクリックする。

Data Source Name:odbc-oracle12c →任意の値
Description:connect to pdb1    →任意の値
TNS Service Name:PDB1      →プルダウンから選択
User ID:soe            →接続ユーザーを入力

-[Password]を入力し、[OK]をクリックする。

-接続に成功したことを確認し、[OK]をクリックする。

Testing Connection:Connection successful

接続テスト成功画面

-[OK]をクリックする。

-「ユーザー データ ソース」に追加されていることを確認し、[OK]をクリックする。

エラー:システムエラーコード126

ODBCの「データソースの新規作成」画面にて「Oracle in instantclient_12_2」を選択し、「完了」をクリックしたときに、、、

以下、エラーが発生。

システム エラー コード 126:指定されたモジュールが見つかりません。(C:\instantclient_12_2\SQORAS32.DLL)のために、Oracle ininstantclient_12_2 ODBC ドライバーのセットアッププログラムを読み込むことができません。

システムエラーコード126_1
システムエラーコード126_2

本エラー原因はネットの情報を確認すると様々な理由で発生するようですが私の環境で発生した理由は以下でした。

■システムエラーコード126の原因
ダウンロードページのBasic PackageのDscriptionには以下の記述があります。

The 12.2 Basic package requires the Microsoft Visual Studio 2013 Redistributable.

本パッケージのインストールには「Microsoft Visual Studio 2013再頒布可能パッケージが必要」とのことですので Microsoft Visual Studio 2013再頒布可能パッケージ が未インストールの場合はインストールが必要です。
以下手順で実行したところシステムエラーコード126は解消されました。

-以下URLから必要なパッケージをダウンロードする。

-「vcredist_x64.exe」の[実行]をクリックする。

-[インストール]をクリックする。

-[閉じる]をクリックする。

その他にもシステムエラーコード126は様々な原因で発生するようです。

https://selifelog.com/blog-entry-167.html

エラー:システムエラーコード1114

コマンドプロンプトでODBCインストール時に「C:\instantclient_12_2」に解凍したファイルのいくつかが消失する話は上の手順で記載しました。
一部のファイルを消失した状態で ODBCの「データソースの新規作成」画面にて「Oracle in instantclient_12_2」を選択し、「完了」をクリックするとシステムエラーコード1114が発生します。
なので、ODBCインストール後は、パッケージファイルの再解凍をおこないましょう。

Error Cannot Load Resource File sqresus.dll

システム エラー コード 1114:ダイナミック リンク ライブラリ(DDL)初期化ルーチンの実行に失敗しました。(C:\instantclient_12_2¥SQORAS32.DLL)のために、Oracle instantclient_12_2 ODBC ドライバーのセットアップ プログラムを読み込むことができません。

長くなってしまったので本日はここまで。
次回はAccess、ExcelでODBC接続を用いてOracle Databaseのデータを参照する手順を紹介します。

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