【WSL2】Windows10でLinux環境を構築しよう

Winddows10 WSL2 install install

2022/1/9 追記

Windows11にてWSLをインストールする手順を投稿しました。
従来のインストールと比べてインストール手順が簡素化されています。
また、WSLgによりGUIアプリを簡単に表示されることができるようになりました。


WSL(Windows Subsystem for Linux )は
Windows環境でLinuxコマンドを使用することができます。
WSL2は2020年5月に正式リリースされました。
WSL2は従来のWSL1では実装されていなかった完全なLinuxカーネルで
Hyper-Vの一部機能を用いて動作しています。(詳細はWSL 1 と WSL 2 の比較を参照)

Hyper-Vは「Windows10 Pro」の機能ですがWSL2は「Windows10 Home」でも利用できます。
VMware、Hyper-Vなど仮想環境を提供するソフトウェアと比べて起動も早く、
リソースも少なく済みます。

本投稿では主にインストール手順を紹介しますが
WSL2はWindowsのバージョンに指定があるため、事前に以下を確認しておきましょう。

WSL2の実装に必要な要件

また、WSL2ではCPUの仮想化が有効になっている必要があるので無効となっている場合は
BIOS画面で有効にしておきましょう。
タスクマネージャーのパフォーマンスタブで設定状況は確認できます。

CPU 仮想化設定の確認

検証環境

  • Windows Edition:Windows 10 Home
  • Windows Version:10.0.18363 N/A ビルド 18363

WSL2のインストール

Windows 10 用 Windows Subsystem for Linux のインストール ガイドに沿って
WSL2のインストールをしていきます。

-「Linux 用 Windows サブシステム」を有効化します。
 Powershellを管理者権限で起動し、以下を実行します。

>dism.exe /online /enable-feature /featurename:Microsoft-Windows-Subsystem-Linux /all /norestart

Linux用Windowsサブシステムの有効化

– 「仮想マシン プラットフォーム」を有効化します。
 Powershellを管理者権限で起動し、以下を実行します。

>dism.exe /online /enable-feature /featurename:VirtualMachinePlatform /all /norestart

仮想マシンプラットフォームの有効化

-PCを再起動後、「Windows の機能の有効化または無効化」を開き、上記で有効化した機能にチェックが入っているかを確認します。

Windowsの機能の有効化または無効化画面

-「Linux カーネル更新プログラム パッケージ」を以下よりダウンロードします。

 https://docs.microsoft.com/ja-jp/windows/wsl/wsl2-kernel

-上記ページからダウンロードした「wsl_update_x64.msi」を実行します。

Linuxカーネルのインストール1
Linuxカーネルのインストール2

-初期状態ではWSL1なので管理者権限で起動したPowershellで以下コマンドを実行します。

>wsl –set-default-version 2

WSL2のデフォルト化

-「Microsoft Store」から「Ubuntu 20.04 LTS」を検索し、「入手」をクリックします。

Ubuntuのインストール1

-インストールが完了したら、「起動」をクリックします。

Ubuntuのインストール2

-ユーザー名、パスワードを設定すればコマンドプロンプトが返ってきます。

Ubuntuのユーザー名、パスワード設定

-試しにLinuxコマンドを実行します。

ubuntuインストール動作確認

WSL2インストール後の確認

-WSLのバージョン確認

>wsl –list –verbose

以下でもOKです。
>wsl -l -v

wsl コマンド WSL バージョン確認

-WSL2の起動

>wsl

WSLの起動

-インストールしたLinux環境の確認(Linux環境に入った後)

$ lsb_release -a

Linux環境の確認コマンド

Ubuntu20.04で日本語表示にしたい場合はこちらを参照してください。

TeraTermをお持ちの方はこちらも併せて設定しておくと便利かと思います。

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